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破傷風トキソイドの追加免疫について

Q 質問です。
業務上必要な職員に10年ごとの追加ワクチン接種をしていますが、前回から10年以上経過している場合の対応をご教授ください。医療者のワクチンガイドラインや日本ワクチン産業協会のQ and Aでは受傷者についての記載があり、そこから推測すると10年以上経過していても追加ワクチン1回のみの接種でよいのかと考えましたが、確認のため質問させていただきました。よろしくお願いいたします。

A 10年以上経過していても追加ワクチン1回実施、以降は10年毎に1回沈降破傷風トキソイドの追加接種を行いましょう。
また、破傷風の接種歴の確認が重要です。
未接種世代では初回免疫からつけていく必要があります。

解説

1968年以前に生まれた人は、過去に定期接種での破傷風ワクチン接種のない世代の方です。
医療者のワクチンガイドラインでは、災害医療に従事する可能性が高い医療関係者に積極的推奨を勧めています。
「ワクチン接種を受けていない(未接種世代)の場合には、沈降破傷風トキソイド0.5mlを3回皮下または筋肉に接種する。その後は、抗体の減衰を考慮して10年毎に1回沈降破傷風トキソイドの追加接種を行う(下記図参照)。また、小児期の破傷風ワクチン接種の有無によって接種回数が変わる。」

小児期に接種している場合:
原則として沈降破傷風トトキソイドを使用し抗体の減衰を考慮し、10年毎に1回破傷風トキソイドの追加接種

小児期に未接種の場合:
初回免疫からつけて、以降は10年で抗体価が減衰するので、10年毎に追加接種10年以上経過していても追加ワクチンを実施、以降は10年毎に接種

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