針刺しについて
A1
針刺し事故や切創事故が生じ、結膜又は粘膜が血液等で汚染された場合
- 1.受傷後直ちに大量の流水で洗い流すためには、救急車内に洗浄のための生食水などを準備しておく必要があると思います。
- 2.曝露部位の消毒は、次亜塩素酸Na、ポビドンヨードの粘膜消毒は不要と思います。
次亜塩素酸Naによる手指・皮膚の消毒は、0.01~0.05%の濃度となっており、0.1%は高濃度です。
- 3.ポビドンヨードによる眼粘膜への適応はありません。
(添付文書の取り扱い上の注意点に記載がされていました。)
- 4.消毒のエビデンスはなく、大量の流水と石鹸が推奨されております。所要時間の規定はありませんが、少なくとも10分以上かけて適切な洗浄を行います。
(主な出典:職業感染症Q&A 平成27年9月発行)